奥深いマンション管理実務の世界

多岐に渡った対応が必要なマンション管理の実務

マンション管理士はコンサルタントでありアドバイザーであるわけですから、マンション管理実務について広く精通していなければなりません。

このページでは、みなさんがマンション管理士になったあとに実際に携わることになる、マンション管理実務の世界を少し覗いてみたいと思います。

法定されているメンテナンス

マンションに関するメンテナンスには、法定のものとそうでないものがあり、特に法定のメンテナンスについてはしっかりと把握しておかなければなりません。法定されている点検業務や清掃業務には、たとえば以下のようなものがあります。

  • ■ 自家用電気設備保守点検
  • ■ 消防設備点検
  • ■ 貯水槽清掃
  • ■ 簡易水道検査
  • ■ 残留塩素測定
  • ■ 建築設備点検
  • ■ 特殊建築物定期調査
  • ■ エレベータ保守

法定外のメンテナンス

法定されている以外の点検や清掃については、そのマンションの規模や設定に応じて設定されています。法定外のメンテナンスには、たとえば以下のようなものがあります。

  • ■ 管理員の業務
  • ■ 日常/定期清掃業務
  • ■ 設備点検
  • ■ 排水管清掃
  • ■ 機械式駐車場
  • ■ 遠隔管理

管理組合の加入する保険に関する業務

マンションに関する保険で代表的なのは、何と言ってもやはり火災保険です。専有部分内は入居者が個人で加入しますが、共用部分については管理組合が加入します。

管理組合が加入する保険には火災保険のほかに、たとえば施設賠償責任保険という保険があって、これはマンションの設備が原因で、居住者を含む第三者に損害を与えてしまった場合に保険料が支払われます。また震災以降、地震保険に対するニーズも高まっています。

滞納金対応に関する業務

マンション管理士の仕事のなかでも特に厄介で、にも関わらず高い頻度で発生するのが、管理費などの滞納問題です。訴訟に至るケースも珍しくありません。

仮に訴訟にまで発展しなかったとしても、管理組合の資金計画に深刻な影響を及ぼし得る問題なので、マンション管理士には的確な対応が要求されます。

管理組合会計に関する業務

同じく「お金」に関する仕事として、管理組合会計に関する仕事があります。

これまでに見てきた法定メンテナンス、法定外メンテナンス、保険など、いずれを行うにしてもお金が必要です。

もしこれらが適切に実施されていないとしたら、その原因は管理組合会計にあるケースがほとんどです。その意味では、マンション管理士がもっとも重視すべきポイントだと言っても良いでしょう。